ユーザーの動作に一つ一つ向き合って
テーマは「さり気なく気の利いたディティール」。チェアは座り心地も重要ですが、立ち上がる時の補助としても、大切な役割を果たします。FELICEはアームの先端に手で握ることのできる突部を設け、そこに手を掛けて上体を前へ押し出すイメージで立ち上がりやすくしました。また、脚部前方は足の入るスペースを確保したオープンスタイルで、足を下げて前方へ体重移動がしやすいようデザインしています。「座る」「立つ」「引く」といった日常の所作を自然にサポートします。
中立なシンプルデザイン
和洋を問わずさまざまなシーンに対応できるよう、ニュートラルでシンプルなデザインとしました。ホテルのロビー、客室、レストランなど、お客様をお迎えする場所で、機能とデザインを兼ね備えた一脚として活躍します。
引く動作をサポート
背の上部フレームには掘り込みの引手を設け、脚部はソリのような形状とすることで、カーペットや床の上でもスムーズに椅子を引くことができます。
多様な用途に合わせたバリエーション
チェア・ハイチェア・ラウンジチェア・ソファと展開が豊富なことも魅力のひとつです。たとえばロビーと客室など、場所を変えても統一感のある空間が完成します。
脚を置くにも配慮
カウンターチェアの足掛けはステンレス仕様です。靴による汚れや傷が付きにくく、防汚性・耐久性を考慮しています。
DESIGNER
日建スペースデザイン/永合貴之
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愛知県立芸術大学を卒業後、2002年日建スペースデザイン入社。
ホテル、レストラン、商業施設のパブリックスペースからオフィスまで、幅広いプロジェクトに従事している。
またプロダクトデザイン、ロゴデザインなども手掛け、多岐に及ぶ包括的なデザインを実践している。 現在、シニアデザイナー。